意見陳述 傍聴記
議会陳述 傍聴記
議会事務局に確認すると、今朝の傍聴人は40名だったそうです。 議会事務局は、初めてのことなのでたいそうに構えておりました。 たとえば、議場真ん中あたりに職員とともに置かれたあの大げさな電光掲示板です。 50分の制限時間を少しでも越えさせまいと、残り時間を刻々と表示していくものです。 議長も、「陳述人の出入りの時には時計を止める」など、事細かな注意を行いましたが、もうちょっと鷹揚に構えられないものかと思いました。 議長といえば、陳述人に対して「発言を許します」という言い方はいかにも尊大でしたね。地方自治法で権利を認められて発言するのに「許す」はないだろうと思いました。 恩地さん、三宅さん、中井さん、古川さんの順で陳述は行われました。私は原稿を見ないで、みなさんのお顔を見ながら耳を傾けました。 恩地さんは、予想される反論をあらかじめ一つ一つ押さえながら、理性的に述べられました。傍聴席で啖呵を切って退席した恩地さんを見たことがありますので、もっと強烈なスピーチを予想していましたが、淡々と語られ、しかしかえってそれが説得力がありました。 三宅さんはきのうまでの心配はどこ吹く風、登壇したときから笑みさえ浮かべて堂々の陳述でした。とくにドラマタイズされた市民の会話の部分が光っていました。 中井さんは、登壇された時、光線のせいか黒髪に見えたのでかつらでも被って出られたのかと思いました。「こんな紫の髪の人間が議場で話すのもめずらしいので・・・」と言うイントロで私は思わずクスリっと笑いましたが、議場はシーンとしていましたね。原稿から離れて生の言葉で語られました。国際法、憲法、条例の関係などを聞きながら、法律の授業を受けているようで興味深かったです。議員さんたちが授業を受けている生徒のように見えました。 古川さんのスピーチには、長年の平和活動からにじみ出る風格というものがありました。かつて古川さんの「母の絶唱」という文章を読ませていただいたときに、涙が溢れて止まらず、友人にも読んでほしくて、何人かコピーして渡したことがあります。お母さんの、そして妹としての悲しみを怒りに変えて闘ってこられた古川さんに、議場での発言という機会がめぐってきて、本当によかったなと感動して聴いておりました。 それぞれのスピーチのあとには、傍聴席から大きな拍手がおこりました(A議員さんが机の下でひそかに拍手していたのが見えました)。 そのあと「質問はありますか」の議長の声に林恒男議員が手を上げて「通告外」発言をしました。前もって質問を提出していない「通告外」というやり方はいやらしいと思いましたが、質問はやはり「無防備地域宣言」と「国民保護計画」との整合性であり、想定されるものでしたので、とくに驚きはありませんでした。藤沢市長を困らせるための質問です。 これに対し藤沢市長は「国民保護計画の中で言う地方政府が行う事務とは、戦争をするための事務ではなく、市民を保護するための事務である。憲法9条がある限り戦争をするための事務はできない」とはっきり答えました。 それ以上に質問は出ませんでした。よってこの議案は3月7日(水)の文教常任委員会で検討されることになります。 平和条例についての議題が終わって、会派の代表質問に入りましたが、今回はたまたま増田京子さんがトップバッターだったので、平和条例の応援演説から始められたのが、とてもタイムリーでよかったですね。 以上、ほっとなうちにご報告いたしました。 S記
by heiwa-minoh
| 2007-03-04 07:23
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